スタッフブログ|日産スタジアム
でっかいテレビの話
2003/07/31
 

   みなさん、こんにちは!
   今回は、サッカーなどの試合の演出に欠かせない、大型ビジョンの話をします。正式名称は「スーパーカラービジョン」といいます。大きさは、たて9m×よこ19mもあり、バレーボールのコートがまるまる入ります。そう考えると、いかに大きいか判ってもらえると思います。こんな大きなテレビで、一度映画を見てみたいものですよね。(笑)
   さて、当競技場にはこの大型ビジョンが2基あります。この大型ビジョンには、試合の臨場感を伝えるライブカメラ映像やゴールなど決定的な瞬間を決めたときのリプレイやスローモーションなどのVTR映し出し、おおいに試合を盛り上げています。また、さまざまなCG(コンピューターグラフィック)装置を駆使して、選手のスタメンや交代の状況そして得点経過などを表示しています。これらの設備については次回に詳しく説明したいと思います。
   一方、競技場で試合のない時でも、この大型ビジョンは活躍しました。それは、ワールドカップに代表されるサッカー日本代表戦のときに、この大型ビジョンにTV放送を映して、多くの横浜市民の皆様といっしょに感動を共にすることができました。
   それでは、この大型ビジョンの裏側をお見せします。まず、大型ビジョンに近づいていきましょう。


   どうですか?小さな色の付いたランプが見えてきました。もっと近づいてみると・・・


   上のように、青・赤・緑のランプで構成されていることが良くわかります。これは、みなさんの家庭にあるテレビと同じように小さな青・赤・緑のランプが点滅して、あのようなカラー画像がでてくるんです。ちょっと信じられないですね。
   このランプは上の右の写真のようにユニットになっていまして、ランプが切れたり故障すると、ユニットごとに交換します。交換作業は次のように行います。


   この交換作業は思ったより難しいんですよね。ケーブルを断線させないように抜き差しするのは一苦労です。ユニットを抜くと反対側の大型ビジョンが見えます。この大型ビジョンの裏側の部屋は、表示ユニットが常に安定して動作するように温度管理や電源管理が細かくなされています。
   さらに、皆さんにいつも最高の状態で、大型ビジョンを観てもらうために、清掃も行っています。でも、最初の方で言いましたように、この大型ビジョンの高さは9mです。簡単にはいきません。その方法をお見せします。


   どうですか?よく見かける、ビルの窓ガラス拭きの要領で、紐でぶら下がりながら手作業で清掃しています。
   こういった影の舞台づくりを踏まえ、今度競技場へ来たときは、違った目で大型ビジョンを観ると面白いと思います。