スタッフブログ|日産スタジアム
環境に優しい競技場(1)
2003/10/28
 
   みなさん、こんにちは!
   今回の競技場ここだけのはなしのテーマは、『環境問題に取り組む競技場』のお話です。
   以前、清掃の話題をしましたが、競技場から出るゴミの量は年間で100トン以上にものぼります。今、横浜市では『G30』というゴミ削減に向けた取り組みがさかんであり、そうした中で、競技場のゴミがどのように処理され、また活かされているのかお話します。
   まず、ゴミの処理で忘れてはならないのが、『分別収集』です。皆さんの家庭でも、やってますよね?
   【燃やせるゴミ】【ペットボトル】【ビン・カン】【ダンボール】【新聞・チラシ】
   これらのゴミを競技場は家庭ゴミ同様、分別しています。
   普段、職場から出るゴミはもちろん、サッカーや陸上大会などで観客が出すゴミについても、下の写真のように、コンテナで回収してきちんと分別しています。

ゴミ回収
分別収集

   また、ゴミ量の削減の指標として、リサイクル率というものがあります。これは、収集した全てのゴミの量に対してリサイクル可能なゴミの量の割合を示すものです。つまり、リサイクル率が大きくなるほど、環境にやさしいゴミの出し方と言える訳です。

年度別リサイクル率

   上のグラフを見てください。2年前と比べてリサイクル率は約1.5倍まで増加し、平成15年7月現在でリサイクル率は30%であります。こうした影の努力で、競技場は日夜、ゴミの削減に奔走しているのです。
   では、次に実際に廃棄されるゴミの活用について、お話しましょう。
   普通、ゴミは下の写真のように収集車でゴミ処理工場へ運ばれます。そこで、ゴミは燃やされ灰になり処分されます。これは、日本中どこも同じ処理方法ですよね。

競技場ゴミ処理室
ゴミ搬送

ゴミ処理工場
ゴミ焼却

   ところが、競技場はただでは転びません。横浜市環境事業局と協力し、なんとそのゴミを燃やしたときに発生する熱で、電気を起こし、競技場に供給してもらっているのです。火力発電所は石油などが燃料ですが、横浜市のゴミ処理工場の廃棄物発電はゴミそのものが燃料です。つまり、ゴミも燃やせて電気も作れる一石二鳥な施設なのです。こうして、競技場からでるゴミが電気に生まれ変わり、再び競技場に戻ってくるわけなのです。

ゴミ発電機
競技場電力監視

   この廃棄物電力は競技場全ての受電電力の約1/3を占め、ゴミ?電気サイクルを上手に利用することで、競技場における年間の電気代の削減に大いに貢献しているのです。
   どうですか?競技場は皆さんの見えないところで、環境にやさしい取り組みを着実に行っているところなのです。ですから、皆さん!競技場に遊びに来た際にはゴミをなるべく出さないようお願いいたします。約束ですよ。
   次回は、環境にやさしい競技場第2弾といたしまして、水の再利用について、お話したいと思います。どうぞご期待ください。

日産スタジアム(新横浜公園)の「安全・安心」への取り組みについて、下記でも詳しく紹介しています。
是非ご覧下さい。
安全・安心宣言!!