みなさんこんにちは、横浜国際総合競技場です。毎日暑い日が続きますね!(2004年7月)夏休みに突入し、皆さん各地のイベントへと繰り出しているのではないでしょうか? さて、当スタジアムも、この夏はイベントが目白押しでした。特にJリーグでは、横浜F・マリノスが2004年1stステージで優勝しました。また、キリンカップサッカーも開催され、ジーコジャパンが初タイトルを獲得しました。さらに、「THE ROCK ODYSSEY 2004」という一大ロックコンサートが行われました。どのイベントも皆さん大いに盛り上がっていましたよ! ところで、スタジアムにイベントで来られた方は、2つの大型ビジョンを目の当たりにしたかと思います。この大型ビジョンは、「ここだけの話vol.6『でっかいテレビの話』」で、すでにご紹介しました。今回は、この大型ビジョンを使ったいろいろな演出に使用される機材のお話しをしたいと思います。 カメラ これらのカメラをフィールド及びスタンド席に配置させ、あらゆる角度から決定的なシーンをとらえます。 また、当スタジアムにはメインスタンド上部にトラックの直走路と平行に設置され、空気圧を利用して走行する独自のカメラがあります。100mを10秒以内のスピードで移動し、100m競争ではスタートからゴールまで疾走する選手とともにハイビジョン画像で臨場感あふれる新たなアングルで映像を提供します。 CG(コンピュータ・グラフィックス) また、カメラで撮影した映像にテロップ(文字)を重ね合わせて、選手の名前など映像をわかり易く説明したり、陸上競技の場合には、選手の映像と共に記録やタイムを表示しています。 表紙の『競技場のここだけの話』という画像は、このコンピューターから出力しています。 VTR(ビデオ) また、試合終了後、ダイジェスト放送をするために、一試合丸ごと収録して、最後に名場面ごとに編集しています。 映像スイッチャー卓 カメラが映像の入口ならば、映像スイッチャー卓は、いわば出口直前と言えるでしょう。 操作は映像ディレクターが行います。基本的に演出台本に沿って映像を切り替えますが、試合本番などでは、ここぞというシーンをディレクターのセンスで切り替えたりもします。 音響ミキサー卓 音響ミキサー卓は、CD、MD、テープなど様々な音源を組み合わせて、スタジアムにある528台のスピーカーから出力します。また、その隣には音響調節用のパソコンがあり、スピーカーの音量や響きを個別にコントロールし、全ての観客席へ最高の音を届けています。 ランニングタイマー 操作ですが、サッカーは、試合開始そして終了のホイッスルと同時に手動でスタート、ストップさせます。しかし、陸上のトラック競技では、1/100秒を争う競技なので、よーいドンッ!で手動で操作しても正確なタイム表示には限界があります。そこで、ピストルとランニングタイマーが結線されていて、ピストルの『ドンッ!』というタイミングで信号がやり取りされ、自動で計測が始まり、正確なタイムが表示されるのです。 このように、1つ1つのイベントに実に多くの人達が係わっていて、皆さんの心の中に感動の1ページを描くお手伝いをしているのです。まだまだ暑い日が続きますが、是非スタジアムに遊びに来て、暑さを吹き飛ばしてくださいね。 |