★写真 ヒガンバナ(彼岸花)が咲きました
撮影日時:平成19年10月1日
場 所:北側園地、野球場と多目的運動広場の間の芝生の中
今頃になると突然地面から首を出し真っ赤な花を咲かす。
呼び名は沢山あるようですが、我々は普通、ヒガンバナかマンジュシャゲ(曼珠沙華)と呼んでいる。ヒガンバナ科、学名はLycoris radiate。リコリスの名で園芸店でも見ることができます。新横浜公園の北側園地にも植栽されたものが花を咲かせていますが、数も少なく見栄えはいま一歩と、言ったころ。
この花が好きなお嫁さんが、嫁ぎ先の仏壇に供えたところ、姑に叱られたとの話を聞いたことがある。しかし、曼珠沙華の語源は法華経の梵語(サンスクリット語)に由来し「天上に咲く花」を意味するとのこと。日本では忌み嫌われることの多いヒガンバナも仏様の故郷では「蓮の花」と並んで天上を彩る大切な花とのことなので、叱ることはないのではとお嫁さんに同情したりもするのですが、彼の地インドに「ヒガンバナ」はないとの話もあるようなので、ハテ、どうしたものでしょうか。
話は変わりますが、埼玉県日高市の巾着田のヒガンバナは見事だとのこと。実物は見たことはないのですが、一度見てみたいと思いました。
★写真 オミナエシ(女郎花)を植えました
撮影日時:平成19年10月1日
場 所:北側園地、野球場外野(センター)の水路わき
オミナエシと言えば秋の七草のひとつ。黄色の小さな花を咲かす植物ですが野生ではあまり見かけません。整備前の新横浜公園北側園地にはあったとの話を聞きますが、今はありません。オミナエシ科。オミナとは「美しい女性」のこと。「女郎」の字をあてられるとイメージが変わります。同じ仲間で「オトコエシ」というのもありますが、こちらは美男かどうかは分かりません。
お月見の頃になると花屋さんの店先に並ぶこともありますが、すぐに店の隅に追いやられよく探さないと手に入れることは出来ません。そんなオミナエシが偶然手に入りました。
群馬県昭和村の方がお土産に持参して下さり、日産スタジアムの歳時記イベント「秋の夜長の鑑賞会」に花を添えてくれました。
今は北側園地の隅で余生を過ごしていますが、来年はもっと大きな株となり、見栄えのする沢山の花を咲かしてくれると期待しています。
それにしても、なぜ、隅っこなんでしょうか?
★写真 実りの秋のイヌビエ(犬稗)です
撮影日時:平成19年10月1日
場 所:北側園地、未整備区域内
実りの秋です。田んぼでは稲刈りが始まり、野の草にも秋の風情が漂います。
新横浜公園に田んぼはありませんから、稲の実りを見ることは出来ませんが、水田雑草の代表のような「稗」を水路沿いや整備予定地に見ることが出来ます。
水田耕作の敵(かたき)役としてしか評価されない気の毒な存在ですが、寒さに強く稲の育たない場所でも実りを得る事が出来るので、昔は飢饉時の食料として各地で栽培されていたようです。イネ科ヒエ属で、稗にも何種類かがあり、新横浜公園北側園地の稗はイヌビエと言って栽培用の稗とは違うようです。「イヌ」の名は、役に立たないとか、取るに足らないとかあまり良い意味には使われないようですが、確かに、粒も小さく量を集めるのに苦労しそうです。
でも、実りの秋は等しく生き物に訪れるようで、スズメ達の格好のエサとなり、今日も鳥たちの賑やかな鳴声が響いています。給食が楽しいのは人だけでなく「すずめの学校」も同じようです。