スタッフブログ|日産スタジアム
新横浜公園生き物観察日記(11)
2008/02/10
 
ホトケノザ

★ 写真 ホトケノザです。
撮影日時: 平成20年1月17日
場  所: 新横浜公園北側園地、池側草地

 ホトケノザ(仏の蓮座)、シソ科。1年草の畑地雑草の代表的な植物です。寒さで葉が黄色くなっていますが、けなげに赤い花をつけています。でも、花を訪れる蝶や蜂の姿はありません。春はまだまだ先のことです。同じ名前ですが、春の七草のホトケノザとは違います。春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」というキク科の植物で田んぼに広く生えるので「田平子」に由来し、こちらは食べられます。七草粥ですよね。
 ひとつの種に複数の名前が付くことはありますが、違う種に同じ名前をつけることは命名法としてはまちがいです。でも、そうなったのにはそれなりの理由があったのでしょう。  確かに、葉の形態から言えば、シソ科のホトケノザの方が仏様の蓮座に似ているように思います。花も赤く、形も仏様の立ち姿に似ていなくもない。いや、観音様かな。
 でも、この筒状の花は、昆虫が受粉するには厄介な形で、当然、受粉の確率は低くなり子孫繁栄を目指すホトケノザの生存戦略上は好ましくない形です。お釈迦様でも気がつくめーといったところ。ところが良くしたもので、ホトケノザは受粉しなくても種子が出来る「自稔性」という性質を持ち、いざという時には第二の花「閉鎖花」で種子を作ることが出来るのです。捨てる神あれば、拾う神在りということでしょうか。

雪のスタジアム

★ 写真 雪の日産スタジアムです
撮影日時: 平成20年1月23日
場  所: 新横浜公園北側園地から

 雪の日産スタジアムです。去年は1回の積雪もなかったので、久しぶりの銀世界です。寒いのはいやだけど雪は好きと言う方も多いのではないでしょうか。雪だるまや雪合戦は子供の雪遊びの定番です。スキーが出来るほどの積雪は望むべくもありませんが、一時雪国を体感できました。
 雪は氷の結晶ですが、雨(液体)が凍って出来るのではない水蒸気(気体)が凍って出来るのだと、昔、理科の先生に教わったような記憶があります。世界で始めて雪の結晶を人工的に作った中谷宇吉郎博士は「雪は天から送られた手紙」との言葉を残しています。  
 雪の形が気温と湿度によって決まり、条件によりその形も変わる、地上に届く雪の形で
上空の大気の状態が分かる。同じ雪でも粉雪とぼたん雪は見ただけで製作過程が違うのだろうと子供心に思ったことがあります。
 春になったら花が咲き、冬になったら雪が降るそんなところに暮らせれば良いのでしょうが、地球温暖化はそんな四季のある日本を亜熱帯化しそうな勢いです。南の島に雪が降る必要はありませんが、♪雪やこんこん、あられはこんこんと童謡にあるように犬も猫も幸せな雪景色が続くように。では、大人は雪見で一杯とゆきますか。