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新横浜公園生き物観察日記(27)
2008/06/09
 
ヤマボウシの花です

★ 写真  ヤマボウシの花です。
撮影日時: 平成20年度5月28日
場  所: 新横浜公園中央広場水路側

 ヤマボウシ(ミズキ科ヤマボウシ属)が白い花を咲かせています。でもこの白い4枚の花びらは花弁ではありません。ご存知と思いますが。花は淡黄色で中心に小さく球状に集まっています。花と見えるのは「総包片」、総包とは植物用語集によると「花序の基部について花を保護している多数の小さな葉のようなものの集合体」となりますが、簡単に言うと、つぼみを包んでいた葉っぱのことです。この大きな白い葉っぱ(総包片)が花に見せていると言うことになります。
近縁種にハナミズキがあります。アメリカヤマボウシと言ったほうが分かるでしょうか。これも良く知られた話ですが、1915年(大正5年)に当時の東京市長尾崎行雄氏がワシントン市に送った桜への返礼として贈られたものです。
アメリカヤマボウシはソメイヨシノと同じに葉が出る前に花が咲きます。樹木全体がピンクの花で覆われ、とても派手です。ところが、ヤマボウシは葉の後に花が咲き、4弁の白い葉をもってしても意外と目立ちません。また、花の時期が雨の多い頃に当たるせいか、人目もあまり引きません。でも、その控えめなところが日本人の好みに合うのか茶花としても人気があります。桜で言うと山桜でしょうか。
 また、果実は食べることが出来ます。マンゴーのような甘さと例えられますが、食べた感じでは熟し柿の様な食感で酸味のない甘さだったように記憶しています。秋になったら確かめてみたいと思います。

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