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新横浜公園生き物観察日記(39)
2008/08/23
 
シンテッポウユリ(新鉄砲百合)

★ 写真  シンテッポウユリ(新鉄砲百合)です。
撮影日時: 平成20年度8月13日
場  所: 新横浜公園レストハウス横の植栽地

植栽地の花達も連日の暑さでゲンナリしています。でも、その中にすくっと背を伸ばし白い花を咲かせているユリがあります。シンテッポウユリ(ユリ科、多年草)です。最近、道路の分離帯や造成地でよく見かけるユリです。植えたはずもないのに、他の植物が敬遠するようなところに涼しい顔で育っています。

でも、何が「新」なのでしょうか。テッポウユリはお馴染みの白いユリですが、これにタカサゴユリを交配し作った新品種なのでシンテッポウユリなのだそうですが、「新」と名が付くだけでこんなに丈夫になるものなのでしょうか。タカサゴユリは台湾を原産地とするユリで、これも丈夫なユリで荒地のようなところを好んで分布を広げている帰化植物です。ひょっとしたら、タカサゴユリかもしれませんが、どちらにしても近縁種なので、シンテッポウユリとしておきます。

シンテッポウユリは切花として人気が高く、神戸市北区淡河(おうご)町は有数の生産地だそうです。淡河町での栽培は50年代から始まり、オーゴの名の付いたオリジナル品種を持っているとのことで年間170万本もの出荷数を誇るとのことです。仏壇を飾る仏花として人気があり、出荷もお盆のこの時期がピークだそうです。そう言えばキリスト教でも白ユリは聖なるものの象徴で「白百合」の花言葉は「純潔」です。

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