★ 写真 アオコ(青粉)です。手前の水草はヒシです。
撮影日時: 平成20年度8月25日
場 所: 新横浜公園北側園地、投てき場下流側水路
気温も下がり、水辺の風情に秋の気配を感じる季節になりましたが、この一角だけは真夏の景色です。アオコは御存知のように青緑色の藍藻プランクトンのことで、池の富栄養化の指標でもあります。普通にアオコ(青粉)と言いますが、色には赤、青、緑と様々なものがあり、黒色に近いものもあるそうですから、絵の具のパレットのようです。
確かに、水面一面をペンキを流したように染める事態はただ事ではありませんが、新横浜公園の池ではそんな姿を見ることはありません。最初は青緑色の落ち葉が浮いているように見えますが、棒で引き寄せようとすると砕けて消えてしまいます。雨が降ると雨粒にたたかれて霧散しますが、雨が上がると、また、水面に浮いてきて風に吹き寄せられて写真のような光景となります。
20年くらい前の話ですが、霞ヶ浦や琵琶湖でアオコが発生し、養魚場の鯉が酸欠で死んだり、水道水にカビ臭が付いたりと騒ぎになったことがありますが、今はそんな話しも聞かなくなりました。新横浜公園の池の水は雨水と鶴見川の水ですが、鶴見川の水もずいぶんきれいになりました。下水道の普及や水の浄化技術の向上もあるのでしょうが、市民の河川や水質汚濁に対しての関心の高さも大きく影響しているように思います。何時の日か新横浜公園の池で子供が泳いでいる姿を見たいと思います。
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