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新横浜公園生き物観察日記(44)
2008/09/13
 
ヤマボウシの実です

季節の変わり目で寒暖の差の激しい日々が続きます。でも、暑さはありますが8月中旬ほどのものではありません。新横浜公園の木々もなんとなく秋の気配です。葉につやがなくなってきました。その中にオレンジ色のゴルフボールのような実を付けている木があります。ヤマボウシ(ミズキ科ヤマボウシ属)です。5月に白い花を咲かせていたあのヤマボウシです。ゴルフボールほどの大きさはありませんが、果実表面のざらざらした感じは「ライチ」にも似ています。実りの秋です。でも、チョッと早いと思いませんか、秋の味覚の代表、栗や柿はまだまだ木の上で小さくなっているのに。

前にも言いましたが、この実は食べることが出来ます。そこで、食べてみました。味、食感は「熟柿」です。小さいので食べ応えはありませんが、種の周りのゼリー質の、なんと言うのでしょうか、その感じもそっくりです。もう少し酸味があれば人気が出るのにと思います。でも、ヤマボウシの実を食べたことのある人って少ないのではないでしょうか。里山に行ってもそんなにある木ではありませんが、この時期は端境期で食べられる野の果実は少ないので、野遊びをする子供たちには人気があったかもしれません。
この実が食べられることを教えてくれたのは東京育ちの人でしたが。

前回の新横浜公園生き物観察日記(43)はこちらをご覧下さい