★ 写真 すすき(オギ)の穂です。
撮影日時: 平成20年度10月15日
場 所: 北側園地減勢池側植栽地
ススキの穂が出ました。ススキ(イネ科ススキ属)は秋の七草のひとつ。お月見には欠かせないものですが新横浜公園の薄(すすき)はススキではありません。オギです。オギもススキと同じイネ科ススキ属の植物ですが生息場所と成長の仕方に少し違いがあります。
オギはどちらかと言うと、湿った場所を好み、ススキは乾燥したところを好む。オギはランナー(地下茎)で殖え、ススキは株で殖えます。白い穂が風になびくと原っぱ一面が白く波打つようにゆれ、とてもきれいです。西日に照らされると光を反射して黄金色に輝きます。普通は人の背丈ほどになりますが、新横浜公園北側園地のオギは草刈のため背が低く、穂が出てようやく人の背丈ほどです。
ススキ、オギは萱(かや)とも呼ばれ、民家の屋根を葺く建築材料でもあります。今は市内でもかやぶき屋根の家は数えるほどになりましたが、断熱、防水、防音に優れ、理想の屋根材との話を聞いたことがあります。個々の性能なら新建材の方が優れているが、総合力では萱に軍配が上がるそうです。
すすきは秋の花ですが、花札では8月の札に描かれます。枯れたススキは縁起が悪いとの験(ゲン)かつぎでしょうか。
そう言われれば、「船頭小唄」♪おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯れすすき どうせ二人はこの世では 花の咲かない枯れすすき? の歌は絶好調の時でなければ歌えません。悲しすぎます。
前回の新横浜公園生き物観察日記はこちらをご覧ください