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新横浜公園生き物観察日記(53)
2008/11/12
 
ツワブキが咲き始めました

★ 写真  ツワブキが咲き始めました
撮影日時: 平成20年度10月30日
場  所: U字橋園路植栽地

ツワブキはキク科ツワブキ属の多年草です。ツワブキは冬の花です。秋頃から咲き始め、冬まで花を咲かせます。端境期の枯れ野に彩を与える花です。

新横浜公園にも沢山ではありませんがあります。公園整備の時に植栽されたもので、水辺から樹木の根じめ、石組みの脇等に配植されています。日向から日陰までどこでも対応できる汎用型の地被植物です。でも、こんなに便利に使われると本来の適地がどこか分からなくなってしまいます。分布を調べると本州では福島県、石川県以西の平地、海岸沿いに生息するとのことですから寒さに強いわけではなさそうです。

そう言われれば葉の艶は常緑広葉樹(タブやツバキのような樹木)の葉の艶に似ています。葉に艶があるから艶葉蕗(つやばぶき)と言われツワブキの名になったとのことですから納得です。蕗と言えば山菜、早春のフキノトウの葉と茎を思いうかべますが、このフキは夏緑性とよばれ、ツワブキは常緑性です。樹木の落葉樹と常緑樹のよびかたには馴染みがありますが、草本にも落葉と常緑があるのは気が付きませんでした。草はみな、冬には枯れるものと思っていましたから。
それと、ツワブキもフキですから食べられます。「キャラブキ」と言う佃煮をご存知でしょう。甘辛く煮た醤油味の佃煮です。歯ごたえがあってご飯がすすみます。

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