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新横浜公園生き物観察日記(57)
2008/12/05
 
トウヨシノボリです

★ 写真  トウヨシノボリです。
撮影日時: 平成20年11月26日
場  所: 北側園地の水路

寒くなりました、水温も下がり水面に魚の姿はありません。北側園地の水路の底はコンクリート張りで深みはなく、魚にとって住みやすいとも思えませんが、でも、そんな所を好む魚もいるのです。ヨシノボリです。

ヨシノボリはハゼの仲間でハゼ亜目ハゼ科ヨシノボリ属に属します。北側園地の多目的運動広場南側水路の石の下にいました。水深2cmもない浅い水路です。こんなに浅いと外気温の影響を受け冬季には生きられないのではないかと心配ですが、今のところは元気です。その理由は、この水路には下水道の再生水が入っており、水温は他の水路より高いからです。

ヨシノボリには何種類かあります。トウヨシノボリの生息域は広く、地域、個体差が大きいことで知られています。トウヨシノボリは体色により4タイプに分けられ、それはトウヨシノボリの学名(Rhinogobius、sp、OR)のORが意味しています。ORはOrange、type(オレンジ色・橙色)の略称で、オスの尾びれのつけ根に大きな橙色の斑紋があることに由来するそうですが、他の3種はどんな姿をしているのか見てみたいものです。

前回の新横浜公園生き物観察日記(56)はこちらをご覧ください