★ 写真 コトネアスター・フロリバンダの赤い実がなっています。
撮影日時: 平成20年12月4日
場 所: 日産スタジアム2階マラソンゲート入口両側植樹帯
コトネアスターはバラ科コトネアスター属の小潅木で公園樹木としてお馴染みです。原産地は中国で、ベニシタン(紅紫檀)とも呼ばれます。匍匐性で秋から冬にかけて赤い実を付け、乾燥にも強いとのことで屋上緑化にも良く使われます。日産スタジアムにも植わっています。
でも、このコトネアスターは立性で実が房のようになります。建設当時の植栽記録には「コトネアスター・フロリバンダ」との記載がありますが、それ以上は良く分かりません。植栽されたのはもう10年以上前の事です。
インターネットで検索したところ興味深い記事がありました。
「コトネアスター・フロリバンダ」は内山緑地建設?(大手の造園会社です)の元役員の方がヨーロッパに旅行に行かれた時、ベルサイユ宮殿の庭にあったのを見て気に入られ、日本へ持ち帰られた。とのエピソードが載っていました。会社に問い合わせたところ細部については間違いもあるようですが、大筋ではそのとおりとの御返事を頂きました。ただ、宮殿の庭がベルサイユであったかどうかは分からないとのことでした。コトネアスターの原産地は中国で、昔、その植物がヨーロッパに運ばれ、また時を経てアジアの日本に戻ってきた。それともヨーロッパを原産地とする別の種があったのか良く分かりませんが冬枯れの木立の中に赤い実は映えます。ガマズミ、ピラカンサ、そう言えばクリスマスを飾るホーリー(西洋ヒイラギ)の実も赤でした。
前回の新横浜公園生き物観察日記(58)はこちらをご覧ください