平成21年1月17日(土)に行われた『女性のためのランニングクリニック』。
これは、「たくさんの女性にもっとランニングを楽しんでもらいたい!」という思いから、これから本格的に走りたいという女性、そして走るのが好きな(もっと好きになりたい)女性を対象に、NPO法人ランニング・デポの協力を得て開催しました。
『座談会』では「上手なランニングの楽しみ方」ということで、特別講師の浅井えり子さんの選手時代から現在にいたるエピソードやトレーニング方法、日常生活への取り入れ方について、お話をうかがうことができました。
選手時代、1km3分で走ることができる頃、1kmあたり7?8分で長い時間をゆっくり走るトレーニングをしていたとのこと。距離ではなく、時間。まずはゆっくり長く走る(LSD=Long Slow Distance)ことで、走る器ができてくる(大きくなる)とのこと、また自然なフォームも身につくとのことでした。決して無理はせず、時には体をいたわったり、バランスを鍛えたりすることが、長く続けられるコツだと。もっと詳しく知りたい方は、著書「ゆっくり走れば速くなる(ランナーズ出版)」をお読みください。
『実技』では、4つのコースに分かれて実施しました。
グループ1:立ち方、歩き方を中心にのんびりグループ(初心者向け)
グループ2:心拍計を使ったトレーニング(ペース配分)
グループ3:ミニハードル・ラダーを使った動きづくり(上級者向け)
グループ4:浅井えり子さんグループ(LSD)
どのグループも和気藹々と楽しく走ることができたようです。
『ミニ駅伝』では、日産スタジアムトラックからマラソンゲートを出て正面玄関までの往復950mの4区間を15チームで競いました。競うといっても、着順ではなく、申告タイムと実際のゴールタイムがどれだけ差が少ないかというもの。もちろん、時計を見るのは禁止。自分が申告したタイムよりも速く走ってしまったと感じた人の中には、ゴール手前で調整する人もいました。ちなみに結果は・・・チーム名「駅伝チームバンザイ!!」が申告タイム22分50秒のところ、ゴールタイム23分08秒(18秒差)で1位でした。
「浅井さん直々にLSD走法を教えていただき、ペースの参考となった」「基礎から楽しく学ぶことができた」「知らなかった知識を得られたから」「いろいろな方と話したり、走ったりすることができてすごく楽しかった」「ミニ駅伝で盛り上がった」「スタジアムのトラックを走れて気持ちよかった」など、ご意見をいただきました。
最後に、駅伝のタスキについてワンポイントアドバイス。
タスキは長さが調節できるよう、片方の端の穴(ない場合には、小さな輪をつくるために結ぶ)を通して玉結びをして、抜けないようにします。肩にかけたら、玉結び部分を引いて、下のウェアに挟み、ぶらぶらしないようにします。次の走者に渡す時には、中継線の手前から、受け取りやすいように輪になったタスキを横一文字にして両端を持ち走ります。次の走者は、横一文字の真ん中あたりを取り、まずは落ち着いて肩にかけて、長さを調整しましょう。そうすることで、自分のペースで走り出すことができるはずです。
第2回日産スタジアム駅伝大会(2月21日)に参加する方は参考にしてください。