★ 写真 ミツマタの花です。
撮影日時: 平成21年1月14日
場 所: 東ゲート橋リハビリセンター側緑地
ミツマタ(和名:三椏)です。枝先が三つに分かれるのが名の由来です。まだ蕾で植え込みの中では目立ちません。花が咲くのは少し先です。ミツマタはジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で原産地はヒマラヤです。和紙の原料として知られています。和紙の材料としては他にガンピ、コウゾがありますが、ミツマタは日本の紙幣(お札ですね)に使用され、その優秀さは世界のトップレベルです。日本の紙幣の優秀さを支えているのは印刷技術と紙質です。和紙の優秀性といっても良いと思います。他の二つが紙幣の材料に選ばれなかったのは紙質の良し悪しと言うより、量が確保できるかがポイントだったようで、栽培容易なミツマタが選ばれたとのことです。
お札に使われるくらいだからさぞや高価と思いきや園芸店でも売っていますからたいしたことはありません。挿し木で増やすことも出来ます。
話は変わりますが、法人税法のなかに資産の評価をする省令「原価償却資産の耐用年数等に関する省令」というのがあり、その別表第四「生物の耐用年数表」の中にミツマタの「決定耐用年数」は5年と記載されています。コウゾは9年です。ミツマタを植えたら5年間は課税評価の対象となり、6年目で資産価値は0と言うことでしょうか?
では、5年と9年の違いは何でしょうか。樹の寿命? いや、賞味期限でしょうか。因みに一番長いのは36年の「柿」でした。
前回の新横浜公園生き物観察日記(63)はこちらをご覧下さい