★ 写真 カズノコグサです(イネ科カズノコグサ属)の越年草
撮影日時: 平成21年3月18日
場 所: スタジアム西側の土手下
カズノコグサです。名前の由来は穂を見れば分かります。おせち料理には欠かせないあの「数の子」です。ただ、残念なことに形は似てもこのカズノコは食べられません。
でも、この食べられる、られないが名前に影響しているのですから不思議です。カズノコグサには「ミノゴメ」(みの米)と言う江戸以来の別名がありましたが、カズノコグサは食用にはならない、ミノゴメの名前は食用になる「ムツオレグサ」につけるはずの名前の誤用だと指摘し、改名させたのが植物学者の牧野富太郎だそうです。ちなみに、ムツオレグサ(六折草)は田麦とも呼ばれるイネ科の植物です。確かに食べられるようですが、今の稲を見慣れている人には食べられると言っても信じてもらえないように思います。この話、インタネットのフリー百科事典「ウィキペディア」に載っていました。
その中に、カエル釣りの竿として子供には人気があるとの話がありました。穂先の一粒だけを残し他を取り除き、竿をカエルの顔の前でゆらすと、えさと間違えて食いつくと言う話です。私も子供の頃にこれで遊んだ記憶があります。ただ残念なことに、今の新横浜公園にはカエルの姿はありません。いてもウシガエルかヒキガエルですからこの程度の竿では釣り上げることは出来ません。子供と遊んでくれるカエルがいて欲しいと思います。
前回の新横浜公園生き物観察日記(72)はこちらです。