スタッフブログ|日産スタジアム
芝生観察日記(13)?GLAYコンサート?
2009/09/07
 

 今回は、8月15日、16日の2日間に渡って開催された「GLAY」のコンサートで芝生がどうなって、その後どうなったかをご紹介します。

 スタジアムでコンサートを開催する場合は、芝生の上に専用の芝生保護材「テラプラス」を敷いて芝生を護ります。
1m×1mの正方形が4枚連結されたものを全て人海戦術で約8000枚を敷き詰めます。
作業は夜中6?7時間かけて行われます。
テラプラスを敷き、折り畳みイスを置けば約18,000席のアリーナ席が完成です。

 

 

 

 

 

コンサートは2日間。テラプラスの設置時間は約60時間。長い時は70時間にも及び、この間芝生は太陽の光りを遮られます。
コンサート当日は、30℃を超える真夏日となり、テラプラス内の芝生は凡そ50℃を超える厳しい環境下で我慢の時を過ごしました。
当然、観客席ですからお客さんの体重も加わって芝生にとっては過酷な負荷がかかる状況となります。

 

 

 

 

 

 さて、2日間で約150,000人のGLAYファンが熱狂した宴が終わり、その後直ちに舞台等の解体作業と共にアリーナ席となっていた芝生の上のテラプラスの撤去作業が始まりました。
 芝生はどんなふうになっちゃったのでしょうか?毎年のように行われるコンサートですが、何回経験してもこの1枚目のテラプラスを剥がす瞬間はドキドキします。

 どうですか?コンサートの後の芝生はこんなふうになります。でも、手当してあげることで完全ではありませんが約2週間あれば回復します。コンサートで多くの方に喜んでもらいたいという思いもありますが、日産スタジアムの芝生はやはりサッカーを始めとするアスリート達が最高のパフォーマンスを演じられる夢の舞台として、常に最高の状態で提供できるように今後も大切に守っていきたいと思います。