★写真 ヤブツルアズキです。アズキの原種です。
撮影日時: 平成21年9月7日
場 所: 北側園地減勢池側植栽地
ツルマメの藪の中に黄色い花が咲いています。ツルマメの花は紫色ですから別種である のは分かりますが、花も大きく目に付きます。
ヤブツルアズキ(マメ科ササゲ属)一年草です。アズキ(小豆)のご先祖様です。セイ タカアワダチソウやオギの茎に巻きついて蔓を伸ばしています。
ヤブツルアズキに良く似たものにノアズキ(マメ科ノアズキ属)があります。両者良く似ていますが葉と莢(さや)の形で違いが分かります。ノアズキ(野小豆)の葉は菱形でクズの葉に似ています。クズは気温が上がると葉を直立させ強い日差しを避ける性質を持っていますが、ノアズキも同じような性質を持っておりヒメクズ(姫葛)と呼ばれることもあります。アズキの近縁種ですが、こちらの実は美味しくないそうです。
アズキはヤブツルアズキの改良種ですが、2000年前に中国東北部から渡来した時の姿はどんなだったのでしょうか。北側園地のヤブツルアズキに似ていたのか、畑で栽培されているアズキに似ていたのか? どちらにしても、あんな小さな実を今のアズキに改良した人間の英知、努力には頭が下がります。苦労に見合うだけの魅力がアズキにはあったと言う事でしょうか。