芝生観察日記の第十四話です。
今回は、9月20日に行った冬芝の播種(オーバーシード)状況と、その後の発芽、生育状況ご紹介します。
スパイク付きローラーで 穴開け |
作業風景 | ロープを張って 真っ直ぐに播種 |
今年も秋から春の間、日産スタジアムのフィールドを常緑に保つため夏芝の上から冬芝の種を播きました。今年の播種量は、1m2あたり約30gです。例年はもう少し多く播きますが、 今年は、夏芝への負荷を軽減して来春の夏芝への切り替えを容易にするため種の量を例年より少し減らしてみました。
冬芝の種は下の写真にあるような直径3?4mmの大粒な種類を使用します。 作業は、クギのようなスパイク刃で穴を空け、その穴に種が落ちる仕組みの機械を使い、曲がらないように糸を張って作業します。播種後は種の乾燥防止などのため目砂(覆土)をして完了です。
冬芝の種 | 穴は目立ちませんが 播種後の状況 |
播種後は目砂(覆土)して 乾燥防止 |
播種から4日後、解りづらいですが下の写真にあるように新芽、つまり発芽を確認できました。天候にも恵まれ順調な発芽ですが、これから秋雨が続き、気温も低下してくるためしっかり根を下ろして、選手が走っても負けない芝生になるまでには時間がかかります。今後も経過を紹介していきますが、皆さんもJリーグやスタジアムツアーなどで是非スタジアムに足を運んでその生育過程を目で見て感じて下さい。緑の色合いが変わります。写真は夏芝だけの全景ですが、明らかに美しい緑になりますのでお楽しみに!