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新横浜公園生き物観察日記103
2009/11/30
 


★ 写真  クビキリギスですが、写真がピンボケすぎですね。

撮影日時: 平成21年11月13日
場  所: 管理事務所内、原産地不明


 外が寒くなったせいでもないでしょうが、クビキリギスの来訪がありました。でもこの虫どこから来たのでしょうか? 生息地からはかなり離れています。不思議です。  
 最初「クサキリ」か、と思いましたがクビキリギス(クビキリギリスとも言います)です。バッタ目キリギリス科の草地性昆虫です。クサキリに良く似ていますが、頭部に違いがあります。クビキリギスの頭部は前傾し、頂部は尖っています。もう一つ口の周囲が赤いのでクサキリではないのが分かります。  
 キリギリスと言えばイソップ寓話の「アリとキリギリス」を思い出します。夏遊んでいたキリギリスが、冬、お腹をすかせてアリに食べ物を恵んでもらうと言う話で、子供の頃にお説教でよく聞かされた話です。少し前の話ですが、ある大学の建築専攻の学生がこの話をネタに逆の結論の都市計画のレポートを書いた話を聞いて溜飲が下がったことを思い出しました。
 その話とはアリとキリギリスが神様から同じ広さの土地をもらったところから始まります。アリはその勤勉さからその土地に沢山の家を作りました。キリギリスは何もしないでいたので草が生えて荒れ放題になりました。でも時が過ぎるとアリの作った家は古くなり街はスラムになりました。一方、キリギリスの土地は生えた木々が大きくなり木蔭を作り、草原は花でいっぱいになり、沢山の人が訪れるようになりました。キリギリスは訪れる人相手に自慢の歌を聞かせて幸せに暮らしたと言うことです。この話、学生にはウケたそうですが、教授には不評だったとのことです。今ならどうでしょうか。