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新横浜公園生き物観察日記99
2009/11/01
 


★ 写真  遊水地の稲田です。台風18号の影響でご覧のとおり

撮影日時: 平成21年10月8日
場  所: 北側園地北側提体下

 今年は台風が来ないと思っていたら、10月8日に大型台風18号の襲来があり、新横 浜公園北側園地も浸水しました。
 ここが遊水地であることを実感した1日でした。新横浜公園の田んぼも水没しましたが 膝上程度の水位でしたから稲の収穫に影響はありません。
 もともと高温多雨を好む作物です。イネの種類は去年と同じ「インディカ系」ですから故郷(インド)の雨を思い出したかもしれません。インディカ種は日本ではほとんど栽培されていませんが、世界ではこちらの方が主流です。世界の米生産量の約8割がインディカ米だと聞けば驚かれるのではないでしょうか。1993年の米不足時に輸入されたタイ米(タイ国産米)はインディカ種の長粒米ですがインディカ種すべてが長粒米だとは限りません。 
 ジャポニカ種のような短粒米も糯(モチ)もあります。イネも長い時間をかけて熱帯から温帯に広まった植物です。伝播の途中いろいろな地域の環境に適応しながら交雑を繰り返し、ここまで来たのです。
 南アジア方面には高水位に適応した「ウキイネ」(浮き稲)という品種もありますからこの程度の増水では驚きません。