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新横浜公園生き物観察日記(117)
2010/04/22
 


★ 写真  ハンノキハムシです
撮影日時: 平成22年4月14日
場  所: 新横浜公園中央広場水路際植栽地

 ハンノキハムシ(甲虫目ハムシ科)ハンノキの新芽、葉に群がっています。ハンノキの芽吹きにうまく適応しています。
体色は黒く藍色の光沢があり、後半身が幅広でずんぐりした体型をしています。成虫で越冬し、暖かくなると這い出て
ハンノキの葉を透かすように食害します。かなりの数ですが、これで木が枯れることはないそうです。
 ハンノキ(ケヤマハンノキだと思います)には同じ科のルリハムシも付きます。体色が違う(光沢のある濃い緑色をしている)
ので見違えることはないと思いますが?
ハムシ科の虫は色々な樹木に付きますが、樹によって種類が違います。意外と偏食屋さんなのです。もっとも、この樹の隣
にもハンノキはありますが違う種類でこちらはまだ芽吹いてもいない冬の姿です。食われないように樹木の方でも考えてい
るのでしょうか?
 ハムシは成虫(甲虫)の時にはそれほどではないのですが、幼虫(毛虫)の時にはとても嫌われます。幸いにして食草と
なるハンノキは人目につきにくい場所にあり、また、サクラのようにその開花を待ち焦がれ、皆の関心を持たれるような樹木
でないのがハンノキハムシには良かったと言うことでしょうか。これがサクラなら人に一網打尽で捕らえられ、あっという間に
天国行きです。