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新横浜公園生き物日記(120)
2010/05/13
 


★ 写真  この豆は「ツタンカーメンの豌豆(エンドウ)」と呼ばれています。
撮影日時: 平成22年5月7日
場  所: 新横浜公園小机側U字橋脇花壇

 エンドウ(マメ科、1,2年草)は家庭菜園ではお馴染みの野菜です。種も大きく扱いやすく、
収穫時期も初夏までで病害虫も少ないのが人気の理由でしょうか。
原産地は地中海地方、栽培の起源も旧く今から5000年前青銅器時代まで遡れるそうで、
中国を経て日本に入ってきたのは9?10世紀頃と言われています。
でも、このエンドウが日本に入ってきたのは米国経由です。昔と逆方向からですね。
ツタンカーメンと言えば古代エジプトの王「黄金のマスク」で有名ですが、発掘についても
関係者の不慮の死も含めミステリーじみた噂が絶えません。そのツタンカーメン王の副葬
品の中から出てきた豆なので「ツタンカーメンの豌豆」と言うのが名前の由来です。発見さ
れたエンドウは英国に運ばれ、発芽に成功、その後米国に渡り、戦後日本に来たそうです。
特徴としては莢(サヤ)が赤くなることでしょうか。
ツタンカーメン王の墳墓から出てきたとの説には異論もあるようですが、では、なぜ「ツタン
カーメンの豌豆」が存在するのでしょうか? 地中海にそそぐナイル川はエジプト文明発祥
の地です。ピラミッドがいまだに多くの謎を持ち、その謎解きに多くの人が情熱を傾けている、
そんな長い歴史が「ツタンカーメンの豌豆」の逸話を生んだのでしょうか。