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新横浜公園生き物日記(125)
2010/06/28
 


★ 写真 「長井古種」と言う品種名のハナショウブです。
撮影日時: 平成22年6月14日
場 所: スタジアム西側堤体下


去年より約1 週間遅れで関東地方も梅雨入りしました。雨が似合う花と言えばアジサイ
でしょうか。アジサイの葉にカタツムリはおなじみの図柄です。
もう一つ、ハナショウブ(アヤメ科アヤメ属)も欠かせません。花菖蒲は江戸時代に栽
培が普及した古典園芸植物の一つです。涼しげな青や紫の花は梅雨時の一服の清涼剤でも
あります。今では品種改良が進み地域固有の系統はあまり言われなくなりましたが江戸系、
伊勢系、肥後系は今も健在です。花菖蒲は日本だけでなく米国でも人気があり改良されて
「外国系」品種として里帰りしています。花も大きく、色も派手です。
でも、新横浜公園に咲いている花菖蒲はそのような改良とは無縁のハナショウブです。
その名も「長井古種」山形県の長井市で発見された江戸中期のハナショウブの特徴を残
している種類だそうで、それで「古種」の名が付いています。原種ではないということで
しょうか。
山形県長井市のあやめ公園には長井古種の30品種が選抜保存されています。
粗放な栽培にも耐える強健な性質と、楚々とした小柄な花は茶花としても人気があり愛
好家も多いそうです。