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新横浜公園生き物日記(125-2)
2010/07/03
 


★ 写真  モクゲンジの開花です。
撮影日時: 平成22年6月18日
場  所: 東ゲート橋労災病院側緑地

 今年もモクゲンジ(ムクロジ科モクゲンジ属)の花が咲きました。
一年一度のいつもながらの花の姿ですが、そのたびに人が足を止め樹を見上げます。それくらい目立ちます。木も年々大きくなっています。
私たちはモクゲンジの花の色、形にしか興味を持ちませんが中国広東省中山市の農村部では旧暦4月8日の浴佛節(お釈迦様の誕生日)にはモクゲンジの葉を粉にして餅をつくり祝う習慣があったそうです。モクゲンジ餅は熱を下げ、体内の毒を消す効能があるそうで、日本で言うとヨモギ餅のようなものなのでしょうか、お釈迦様の誕生日の祝い方も宗派や地方によって違います。狭い日本でもそうなのですから広い中国ではもっと変わった祝い方をすることもあるのかもしれません。
でも、モクゲンジの木はお寺の境内に多く見ることができ、実は数珠の材料になるとのことですから仏教と縁の深い樹木なのは間違いありません。そう思って見るとお釈迦さまにふさわしい樹木に想えてきますから不思議です。広東省中山市のモクゲンジも今頃、黄色い花を咲かせているのでしょうか。