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新横浜公園生き物日記(128)
2010/08/05
 

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★ 写真  イラガの幼虫です。幹に2匹いますが下の方は繭をつくり始めています。こ
の暑い中、越冬の準備でしょうか? 幼虫の周りに脱皮後の繭が見えます
撮影日時: 平成22年7月30日
場  所: 第一レストハウス横の植樹帯

 ヒロヘリアオイラガ(チョウ目イラガ科)の幼虫です。日本に27種類くらいのイラガがいると言われていますが、このイラガは新参者、簡単に言えば外来種です。原産地は東南アジアから中国南部で1920年ころに鹿児島県で確認され、その後、日本を北上し1990年から2000年の間に神奈川、東京まで生息範囲を広げているとのことです。
普通イラガはカキなどの落葉樹を食害するものとばかり思っていましたがヒロヘリイラガはシラカシ等の常緑樹も食害します。新横浜公園でもシラカシ、サクラ、カエデを食害しています。食べ方も葉脈を残し葉を透かすような食べ方をしますからすぐわかります。そのような葉を見たら要注意です。イラガはチャドクガと並んで有毒害虫と呼ばれています。その理由は刺されるととても痛いからです。駆除方法は早期に発見して毛虫の付いている葉をとってしまうことです。早い時期だと1枚の葉に小さな幼虫が群生しているので効率的です。
 大きくなった毛虫は叩き落とします。落とされた毛虫に樹を登る力はありません。イラガの足は地面を歩くようには出来ていないのです。ほっておいても死んでしまいます。

※現在はきちんと駆除しています。