スタッフブログ|日産スタジアム
新横浜公園生き物日記(133)
2010/09/05
 


★ 写真  セミ(蝉)の抜け殻です。鈴なりです
撮影日時: 平成22年8月19日
場  所: 日産スタジアム東側植栽地

 季節もののネタとしては少し遅いように思いますが、セミの抜け殻です。
種類はアブラゼミです。日本には30種くらいのセミがいますが、私たちが目、耳にするのは5?6種類で、アブラゼミはその中でもよく見られるものです。成虫は大型で羽の色が茶色で不透明なのですぐわかります。新横浜公園でもよく目にする種類です。夏の暑い盛りの昼前後に鳴き、その音量は「蝉しぐれ」とも言われます。しぐれは「時雨」で降る雨のように鳴き声が降ってくる様を表した言葉ですが、今はそのような沢山のセミを見、聞くことも少なくなりました。それに、同じ「蝉しぐれ」でも関東と関西ではセミの種類が違うかもしれません。関東ではアブラゼミが多数派ですが、関西ではクマゼミの方が優勢です。体の大きさはほぼ同じですが、クマゼミの鳴き声の方が大きいように思います。昔、クマゼミは箱根より東にはいないと言われていましたが、今は東京、神奈川でも見、聞く事が出来ます。その原因については諸説ありますが、地球温暖化の影響により生息区域を北に広げてきたのではないかとの説が有力です。
 セミは照度(明るさ)によって鳴く時間を分け、棲み分けをしています。確かに同時に鳴かれると混線しそうですが、人間世界と同じで大きな声の方が勝つのでしょうか。