スタッフブログ|日産スタジアム
芝生観察日記 第21話
2010/09/22
 

芝生観察日記の第二十一話です。
平成22年9月21日

コンサートから9日が経過しました。この間、季節の変り目を感じる陽気でしたね。今日はまた30℃を超える残暑日となりましたが、期間中は最高気温が21℃なんて日もあって実に10℃も温度差がありました。私たち人間もこれだけ短期間に10℃の温度差があると体調を崩したりしますが、芝生も同様です。ただ、芝生は外気温も影響しますが大事なのは地温(土壌温度)と日照時間です。期間中、平均してこの二つの数値が悪くなかったのが幸いでした。
  地温は気温と必ずしも=ではないことを皆さんもご存じ?だと思いますが、一日気温が低下し 
 たからといって直ぐに芝生の成長が止まるわけではありません。総じて言えば今年のコンサート後の天候は傷んだ芝生の回復を後押ししてくれた気がします。

     
             コンサート翌日の芝                        9日経過した今朝の芝

 上の写真ですが、9日間の変化を比較して判りますか?見た目はフィールドのどこを見ても
コンサートの影響を感じることはできませんが、私たちキーパーからすると芝生の密度がまだ足りないので80%くらいの回復状況といった感じです。熱帯夜も納まり秋の訪れが日々感じられるようになりましたが、夏芝のティフトンにはまだまだ残暑が続いて欲しいものです。
 今週末には約1ヶ月ぶりのJリーグが開催されます。残された4日間で100%を目指します。
記録的な猛暑となった今年の夏。各地のスタジアムで暑さのために芝生が傷んでいるというニュースも聞かれましたが、日産スタジアムがつくづく夏芝で良かった!と実感する夏でした。逆に、冷夏だったら夏芝のティフトンへの影響は大きかったはずなので、こうやってブログを書く気力もなかったかもしれません、、、とはいえ、1週間後には冬仕度として冬芝の種を播きます。
次は、その播種について報告しますね。