スタッフブログ|日産スタジアム
芝生観察日記 第十八話
2010/09/08
 

芝生観察日記の第十八話です。
新生SAMURAI BLUE(日本代表)が4年後のW杯ブラジル大会に向けて良いスタートを切ることができましたね。
 大事な舞台を整備する我々も色々な意味でホッとしました。
生でスタンドから観戦された方、又はテレビの画面で観戦された方、みなさんの目にはグラウンドの芝生はどう映りましたか?選手同士が交錯する場面では芝片が飛び散り、グラウンド大丈夫かなぁ。。。と、心配された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 実際、テレビ中継でもパラグアイの選手がスパイクを履きかえるシーンで「今年の夏は暑くて、芝生が悪い。。。」 なんてやり取りが流れていましたが、ちょっと心外ですね。日産スタジアムは夏冬2種類の芝生を使い分けているので今は暑さに強い夏芝です。いくら暑くても散水さえしてやれば全然びくともしない芝生なんですけどね。
我々的には現状が悪いとは思わないし、逆に今年の猛暑で例年よりも良い位だと捉えています。現に、試合前日の公式練習を終えた代表チームからは何にもオーダー出ませんでした。ある選手からは「このままの状態を維持してください」とも言われました。
サッカーには、ホームとアウェーがありますよね。ホームチームにはサポーターの皆さんの応援だったり、気候だったりと、色々なアドバンテージが発生しますが、今回のパラグアイ選手のスパイク交換という状況は、グラウンドの良し悪しというよりも慣れない芝生への対応だったように思います。そもそもこの辺の事に対応するために、試合会場での公式練習というものがあるはずですが、あの選手に限っては公式練習と試合前のアップでも日産スタジアムの芝生に馴染んでもらえなかったようですね?
 いずれにしても全国ネットの中継で日産スタジアムの芝生の状態が悪いという印象がテレビで観ている皆さんに伝わってしまったのは残念です。。。

 
         試合後の状況です。荒れたように観えても実際の傷は小さいものばかりです

芝生は我々と同じ生きものなので一年を通じてみると良い時もあれば、悪い時も必ずあります。でも、異常気象やコンサートをやったからと言って芝生が悪いとは言い訳はできませんし、選手に迷惑をかけるわけにはいきません。今後も与えられた環境の中で最善を尽くしていきます。
今週末はまたコンサートを予定しています。次回は、コンサート前の養生について報告します。