スタッフブログ|日産スタジアム
新横浜公園生き物日記(139)
2010/10/16
 


★ 写真  赤とんぼ(アキアカネ)です
撮影日時: 平成22年9月29日
場  所: 北側園地1号水路下流側

アキアカネ、トンボ科アキアカネ属のトンボで「秋の風物詩」の一つです。
近縁種にナツアカネ、タイリクアカネ等々いますが体色が赤ければみな赤とんぼです。
ただ、タイリクアカネはその名の通り大陸に生息する種類でシベリア沿海州のほうから季節風に乗ってくるので関東地方、神奈川県で見かけることは稀とのことです。
アキアカネは暑さに弱く気温が30℃を越えると生存できなるとのことで、夏になる前に涼しい山岳地帯に移動することが知られています。もうずいぶん前のことですが知人が7月に飯豊連峰に登山に行った時、トンボの大群に遭遇した話をしていたのを想い出しました。トンボの大群は山の斜面を地表面を這うように、谷底から湧き上がるように山頂を目指して飛んで行ったとのことです。その時間5?6分のことだったそうですがトンボの洪水のような大群を見たのは初めてだと言っていました。それがアキアカネだったかどうかは聞き忘れましたが間違いないでしょう。
そんな普通種のアキアカネも全国的に見れば減少傾向にあり、その原因は都市化による水田の減少、水田の乾田化、農薬、温暖化による環境変化等々が考えられますが、はっきりしたことはまだ分からないそうです。でも、トンボの飛ばない秋の空は寂しいです。