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新横浜公園生き物日記(140)
2010/10/18
 


★ 写真  オオタカの食痕です
撮影日時: 平成22年9月30日
場  所: 北側園地運動広場の減勢池側植栽地
オオタカ?(だと思います)の食痕です。襲われたのはドバトでしょう、灰色の羽が散らばっていました。狩りも午後12時から午後3時の間に行われたと考えられます。なぜなら、12時前にこの前を通った時には何もありませんでしたから。羽についた肉片の色も鮮やかで、むしられた羽も泡立つように盛り上がっていました。
新横浜公園が猛禽類の狩り場として有効に機能している証明でもあります。このような光景は年に1回くらいは見る事が出来ます。電線などの障害物がないのが良いのでしょう。
今さらですが、オオタカは環境省のレッドデータブックの絶滅危惧種の一つですが、ランクについては平成18年(2006)の改定時に絶滅危惧種(VU)から準絶滅危惧種(NT)に変更されました。絶滅の危機から一歩脱したということで、うれしいことです。
ただ、手放しで喜べるかと言うとそうでもなくて、準絶滅危惧種(NT)の定義は「これからの環境変化で危険が高まってくる種」で危険な状況であることには変わりありません。
人間の経済活動がオオタカの生息地、生息数を減少させたのは間違いありません。人間が生き物との付き合い方を変える時期に来ています。人間が少し身を引くだけで他の生き物はずいぶんと暮らしやすくなるのではないでしょうか。