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芝生観察日記 第24話
2010/10/22
 

芝生観察日記の第二十四話です。
平成22年10月16日

  冬芝の3葉目が出始めました!!
  種を播いてから17日が経過しましたが、2?3日前からようやく冬芝の葉が3枚出てきました。
  現在は種を播いた後の養生期間です。この芝生の上で最初にボールを蹴ることができる幸せ者は明日のJリーグで戦う横浜F・マリノスとヴィッセル神戸の選手達です。
  本当はもう少し養生期間が欲しいところですが、試合のスケジュールを変更するわけにはいきません。ようやく赤ちゃんから幼稚園の年少さんに上がったくらいの状態なので、激しく踏みつぶされると新芽を潰してしまうので周りの夏芝に支えてもらいながら頑張って生き残って欲しいと思います。

            

 葉っぱが3枚になるということは単純に3倍になるということです。それだけ芝生の密度が増えるわけですが、このまま5枚、6枚と限りなく増えていくわけではありません。5枚位までいくと古い葉っぱを自分でふるって新葉を出して循環します。上の写真を見て気付きましたか。まだ種の殻が付いています。この種の殻はやがて土壌微生物に分解され、ふるわれた古い葉っぱ同様に、芝生が自分で養分として吸収します。自然の中の循環機能。エコですね!下の写真(左側)は綺麗なゼブラ模様が付いた今日の様子です。右側は播種前の状況ですが、さすが冬芝です。我々グリーンキーパーが見ても美しいと感動します。これから気温が下がり、夏芝の生育が衰えてきます。そうなると冬芝の緑が一層濃くなっていきます。
この鮮やかなストライプは夏芝ではなかなか出ません。次回の報告は小学校入学位でしょうか。