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芝生観察日記 第25話
2010/10/28
 

芝生観察日記の第二十五話です。
平成22年10月21日

 冬芝の4葉目が出始めました!!
 種を播いてから22日が経過しましたが、2?3日前から4葉目が出始めて、ようやく植物らしく見えてきました。幼稚園の年中さんといった感じでしょうか。
 これからの時季は、気温が段々下がって冬芝にとって良い気候になっていきます。ただ、スタジアムの屋根が芝生への日照を一部遮るので植物の生命線となる光合成に影響を与えます。そのため、普通のグラウンドの芝生よりも生育が鈍くなります。これが毎年のことながら悩みの種です。

             


3葉目の葉っぱが出始めた17日(日)にオーバーシード後初めてのJリーグが行われました。まだ、しっかりと根付いていない冬芝の状態が心配でしたが、終わってみれば心配したほどのダメージは残らず傷んだのは少しだけでホッとしています。それでも、プロレベルの選手が使うと下の写真のような傷が発生します。この時季の傷はなかなか回復しません。完全に傷口が埋まるのは夏芝が生育を始める来年の春以降ですが、それまでは砂で埋めて芝生の回復を待ちます。
  次の芝生利用は、22日から3日間行われる陸上のジュニアオリンピックです。「円盤投げ」や「ジャベリックスロー」といった投てき種目が芝生にダメージを残します。次回は、その状況を報告しますね。