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新横浜公園生き物日記(144)
2010/11/10
 

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★ 写真  オオハナアブです。
撮影日時: 平成22年10月22日
場  所: 北側園地減勢池側の緑地
 今年の秋は短く、夏の暑さの記憶を残したまま冬の到来です。ここ数日は寒い日が続いています。北側園地の草も実りの秋を過ぎ、花の数も少なくなりました。残り少ない花(セイタカアワダチソウ)にオオハナアブ(ハエ目ハナアブ科)が来ていました。黒くて腹部の黄褐色の帯が目立ちます。ハナバチかと思いましたがアブでした。
 アブと言っても吸血性のウシアブ等とは違います。人畜に害など与えないと言うより、受粉の手助けをする有用なアブなのですが、消毒を専門とする会社のホームページには「不快害虫」として防除対象となっています。その理由「刺したりするわけではないが、ハチと間違えられて恐怖感や不快感を生じさせる。また、花に多数飛来するので人の多く集まる施設では騒ぎになることがある」。書いてある内容はそのとおりなので文句のつけようもないのですが、ハナアブには同情します。それだけでなく、幼虫時のことまでとやかく言われています。「幼虫は下水溝や便池(肥溜めのことです)などの汚れた水中に生息する。長い尾を持つ異様な姿」云々、確かに、その通りですが「異様な姿」は言いすぎではないでしょうか。別にすき好んで汚れた水中にいる訳ではない。汚い水をきれいにしていることを少しは分かってほしいとハナアブに代わって言います。