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新横浜公園生き物日記(145)
2010/11/22
 


★ 写真  トウカエデ(唐楓)の紅葉です
撮影日時: 平成22年11月18日
場  所: スタジアム西側チケット売り場横
 紅葉は10月の季語ですが、スタジアムの木々はこれからが紅葉、黄葉の盛りです。紅葉は「もみじ」とも読み、もみじは楓のことでその鮮やかさは古来多くの人を魅了してきました。モミジはサクラと並んで日本人が好む樹木の一つです。トウカエデはカエデ科カエデ属の落葉樹ですが、その名の通り中国原産です。日本には江戸時代1721年(享保7年)に清国から将軍家へ献上品として入ってきたとの記録があります。テレビ時代劇「暴れん坊将軍」8代吉宗の時代です。献上品のトウカエデ6本は2か所に分けて植えられました。1か所は(現)小石川植物園(1本)。もう1か所は(現)都立浜離宮恩賜庭園(5本)で、浜離宮の5本は現存しているそうですが、真贋については分からないと「マイタウン東京」というホームページに出ていました。小石川植物園の樹は枯れて、今はないとのことです。徳川吉宗は「享保の改革」を行った将軍で、緊縮財政と共にいろんな殖産事業も起こしています。隅田川の土手にサクラを植え庶民の遊興の地にしたのも吉宗だそうです。吉宗の改革には厳しい半面息抜きができるような工夫もあったのです。新横浜公園のトウカエデはまだ若い木ですが、吉宗のトウカエデの末裔と言うことになるのでしょうか。トウカエデは気候条件が悪くてもきれいに発色します。山より街が似合う樹です。