スタッフブログ|日産スタジアム
新横浜公園生き物日記(147)
2010/11/24
 


★ 写真  ヒメジュウジナガカメムシです、名前のとおり長い名前です
撮影日時: 平成22年11月14日
場  所: 北側園地減勢池側植栽地

 朝夕の気温も下がり、昆虫には辛い季節が近づいてきました。冬籠り(ふゆごもり)の準備でしょうか、沢山のカメムシが集まっていました。半翅目ナガカメムシ科の昆虫です。オレンジと黒の派手な模様で目立ちます。似たような模様の虫にナガメ、ヒメナガメがいますが、こちらはカメムシ科に分類されます。カメムシの体型は角ばったのが多いように思いますが、ヒメジュウジナガカメムシの方はその名の通り少し体長が長くほっそりとした印象を受けます。ジュウジナガカメムシと言うのもいますが、それより小さいの意味でしょう。でも、比べてみないとよく分かりません。
カメムシはその色合い、形のバリエーションが豊富なので昆虫愛好家には人気がありますが、一般の人の受けは良くありません、米作農家からは米の等級を落とす害虫として嫌われるのは仕方がないとしても、嫌われる原因はその匂いです。触るとかなり強烈なにおいを発します。この匂いは敵を脅かすだけでなく、自分自身をも死に至らしめるほどのものだそうです。でも、匂いの好みには個人差があり、一概にカメムシの匂いが悪臭とは言えません、事実、その刺激臭が好まれカメムシを食べる文化も世界にはあるのですから。蓼食う虫も好きづきの言葉もあります。