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サクラソウ全線 Vol.31
2010/11/20
 

さくらそうの植え替えシーズンの到来です、まだ、少し早いでしょうか。
 この苗は横浜さくらそう会の三宅さんがこの春、採取した種をジベレリン処理して育てたものです。「ジベレリン処理」の言葉はご存じだと思います。種なしスイカや種なしブドウでおなじみですが、今は発芽促進や単為結実促進剤として園芸にはよく使われています。
 サクラソウの種は寒さに当たらないと発芽しないのですが、ジベレリンには種子の休眠を打破する作用があり寒さに当たらなくても発芽します。こうすると来年の春まで発芽を待つ必要が無くなり、栽培期間を短縮することができます。
 このような技術の上に今の農業、特に施設園芸は成立しており、昔のような天気を見ながら種をまく時期を決める素朴な姿は趣味の園芸世界でも少なくなりました。愛好家と呼ばれる人たちは意外(失礼)と先端技術志向が強いのです。綺麗な花を咲かせるためなら手段、労力を惜しみません。この苗、北側園地でどのように育ってくれるのでしょうか。


 ↑ 実生苗です。播種は今年の7月です              ↑ 植え付けです

          
           ↑ 植え付け完了。これからの寒さや乾燥に耐えて育ってほしいものです