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新横浜公園生き物日記(147-2)
2010/12/08
 


★ 写真  小菊が咲きました
撮影日時: 平成22年11月18日
場  所: スタジアム西側U字橋下
 スタジアム西側の花壇に小菊が植わっています。重陽の節句(菊の節句とも言われ新暦で今年は10月16日)はとっくの昔に終わったのに新横浜公園の菊は今が盛りです。でも、この菊、何か変だと思いませんか。下にばかり花が咲き、上には蕾もありません、あっても疎らです。植物には日照時間の長短によって花が咲いたり咲かなかったりする性質があります。このような性質を「光周性」と言います。日に長く当たると花が咲く植物を「長日植物」、逆を「短日植物」と言います。短日植物の代表的なものが菊やコスモスです。菊は短日植物ですから日照時間の短くなった秋に咲きます。菊の下側を見ていただければお分かりいただけると思います、満開です。では、上側はどうなったかと言うと、この菊の上に街灯があるのです。街灯は暗くなると点灯されます。と、言うことは日が沈まない状態が続くことになり短日植物の菊は花を咲かすことができないのです。花が咲いているところは街灯の陰になったところです。今、街には「安全、安心」のために沢山の灯りが点いています。その明かりがこんな悪戯もするのです。
この性質を利用したのが「電照ギク」で、春でも日照時間を減らすことにより花を咲かすことができます。花屋さんに行けば菊は一年中、手に入れることができます。