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新横浜公園生き物日記(149)
2010/12/12
 

★ 写真  カイツブリ、写真の右上に見えます
撮影日時: 平成22年11月30日
場  所: 北側園地投てき場北側減勢池

 どちらかと言うと夏鳥です。関東以北では寒くなると暖かいところに渡るそうですがこの鳥は何処から来たのでしょうか? それとも新横浜公園に居ついていたのでしょうか。
 カイツブリの分布域は広いのですが、世界に20種くらいしかいません。その中で日本で繁殖するのは3種(カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ)だそうです。
カイツブリ目カイツブリ科の小さな水鳥ですが潜水の名手でもあります。小さい体ですばしこい動きをするのでバードウオッチャーにも人気があります。
 カイツブリの名の由来もその泳ぎ方「掻きつ 潜りつ」がなまってその名になったとか、「ツブリ」は水に没する音とか諸説あるようですが、どれも潜水する動きに由来しています。その巧みな泳ぎの秘訣はその足にあります。水鳥の多くは「水かき」をもっていますが、アヒルやカモの足は「蹼足」(ぼくそく)足指の間に膜があるタイプですが、カイツブリの足は「弁足」と呼ばれるタイプで、足指の先に団扇のような膜がついています。足指が独立して動くので、水を掻いた後、素早く足を抜く事ができ、水の抵抗を減らすことができるそうです。泳ぎの犬掻きとクロールの差でしょうか。
 ただ、泳ぎは巧みですが飛ぶのは上手くないそうです。天は二物を与えないのですね。