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新横浜公園生き物日記(152)
2010/12/27
 


★ 写真  コトネアスターフロリバンダの冬の姿です
撮影日時: 平成22年12月22日
場  所: スタジアム2階マラソンゲート両側植樹帯
 コトネアスターフロリバンダの赤い実がきれいです。コトネアスターフロリバンダについては以前観察日記で紹介したとおりですが(59号)、今年も沢山の赤い実をつけました。西日を受けると赤さが増しいっそう目立ちます。
 赤い実をつける植物は沢山ありますが「縁起物(おめでたいもの)」となるとそんなに多くはありません。クリスマス関連だとホーリー(ヒイラギ、柊)でしょうか。でも、日本の柊はモクセイ科で赤い実は付けません。赤い実をつけるのはモチノキ科のヒイラギです。  
日本でおめでたい植物と言えば「松竹梅」で決まりですが他にもあります。センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)もお正月には欠かせません。他にもヤブコウジがあります。 
ヤブコウジ科の小低木で2、3個の赤い実をつけます。新横浜公園では見たことありませんがこの植物がなぜ目出度いのかと言うと、落語の「寿限無」と言う話に出てきます。わが子の幸せを祈って付けた名前が長すぎて困る親の話ですが、その名の中に入っています。「やぶらこうじのぶらこうじ」がそれで「薮ら柑子のぶら柑子」の意味で「薮ら柑子」がヤブコウジのことです。ヤブコウジは古典園芸植物で江戸時代に改良が進み、当時とても高価な植物だったそうです。子供がお金に困らないようにとの親の願いでしょうか。