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新横浜公園生き物日記(155)
2011/01/28
 

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★ 写真  オオバンのひなたぼっこです
撮影日時: 平成23年1月12日
場  所: 北側園地減勢池

 水が冷たいからでもないでしょうが、オオバンが陸に上がって
ひなたぼっこをしています。人が近くを通っても気にする風でも
なく座っていますが、人が立ち止まると警戒して腰を上げ水に入ります。
「オオバン」クイナ科オオバン属の冬鳥(渡り鳥)です。白いくちば
しと黒い羽根が特徴的で遠くからでも目につきます。新横浜公園の減勢
池では一年中見ることができますが、夏季と違うのはその数です。
夏季には4?5羽程度の群ですが、今は30羽を越えるような大きな
群れとなっています。この差が渡り鳥の証明です。泳ぎも得意だそうで
すが、歩くのもカルガモに比べ、とても達者です。足が長く背筋が伸び
てクイナ科の鳥だと分かります。
クイナ科にはたくさんの種類がいますが一番良く知られているのは沖
縄本島北部に生息する(世界でここにしか生息しない)ヤンバルクイナ
ではないでしょうか。 
オオバンもヤンバルクイナも同じ科ですがその生態には大きな違いが
あります。オオバンは飛べ、渡りをすることができ、飛ぶことにより外
敵から身を守ることができますが、ヤンバルクイナはそれができません。
それだけ生息環境の変化に敏感だということです。ヤンバルクイナは
今、絶滅危惧種として人間の手で保護されていますが、そのような状況
に追い込んだのも人間と言うのも皮肉なことです。