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新横浜公園生き物日記(156)
2011/02/26
 

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★ 写真  トビ(鳶)の幼鳥です
撮影日時: 平成23年1月21日
場  所: 北側園地減勢池

 トビは空高く舞い、風をとらえるのが上手な鳥です。♪鳶がクルリと輪
をかいたと三橋美智也も歌っています。でも、この鳥はどうしたのでしょうか。
冬枯れの護岸に寂しそうに止まっていました。親にはぐれお腹がすいて途方
に暮れているように見えましたが、人間の子どもではないので迷子ではないで
しょう。餌が捕れずにお腹がすいていることは十分に考えられますが、野生の
生き物ですから仕方ありません。
 江ノ島や鎌倉の海岸では、トビが観光客のお弁当を狙う話がテレビ等で放映
されたことがありますが、人間とのかかわりが強いとは言え、一応、猛禽類
(タカ目タカ科、肉食のはず)ですから人間の食べ物をかすめ取る様な事は止
めてほしいと思います。
でも「鳶に油揚げさらわれる」とのことわざもありますからトビは昔から人間
に馴染みのある鳥であるのは間違いありません。
 建築現場で足場を組んだり、高いところの仕事をする職業を「鳶職」、江戸
火消の必須アイテム「鳶口」と言うのもありました。でも、極めつけは「鳶が
鷹を生む」でしょう、でも、この言葉をわが子に使うのはひかえた方が賢明
です。「カエルの子は蛙」と返されるのが落ちですから。
 でも、この幼鳥、早く元気になって大空を舞う姿を見せてほしいと思います。