★ 写真 カブ(蕪)の花が咲いています
撮影日時: 平成23年3月23日
場 所: 北側園地バタフライガーデン
北側園地を吹く風はまだ冷たく、カブの花は咲いても訪れる虫はいません。
カブは春の七草の「すずな」の名でおなじみですが、食卓に上るのは根の
白い部分だけなので花を見ることは滅多にありません。
アブラナ科の野菜で根菜類ともいわれます。
カブは「根菜」の名のとおり肥大した根を食べるものですが、正確に言うと
根ではなく「胚軸」と言われる部分を食べます。馴染みのない言葉ですが胚軸
とは、芽が出て二葉が開いた時、葉の下から土の間まで部分を指します
(カイワレダイコンを見ると分かりやすい?)ダイコンも同じですが、カブの
方が胚軸の割合が多いので柔らかいのだそうです。
カブの球体には赤と白がありますが、カブの全国分布を調べると糸魚川・浜
松断層(通称ホッサマグマ)を境に東には赤カブが多く、西には白カブが多い
そうです。また、赤カブの色素にはアントシアン系のシアニン、ジアスターゼ
イソチアネートが含まれていて、シアニンには抗酸化作用、イソチアシアネー
トには老化防止の効能があると言われています。 健康に良さそうなので食べ
てみたくなりますが、でも、この時期のカブは「とうが立つた」と言われ食用
には適しません。
「とうが立つ」とは「盛りを過ぎる」の意味です。
花は盛りなのに盛りを過ぎるとは、これいかに。