★ 写真 ヤセウツボです。
撮影日時: 平成23年4月24日
場 所: 小机フィールド西側堤体
ヤセウツボ(ハマウツボ科ハマウツボ属)です。その前にお詫びと訂正
です。
以前、観察日記26号で「オニノヤガラ」と紹介した植物は「ヤセウツボ」
の間違いでした。訂正します。
ヤセウツボ、地中海地方原産の寄生植物です。1937年千葉県で確認され
要注意外来種に指定されています。牧草と共に日本に入ってきたそうでアカ
ツメクサやシロツメクサ等のマメ科の植物に寄生し、最後は宿主を枯らして
しまうので千葉県では有害植物になっているそうです。
マメ科の植物は高タンパク質の牧草としてたくさん輸入されていますが
まさか、こんな招かざる客も一緒に入ってきていたとは「お釈迦様でも気
がつくめー」。
寄生と言う変わった生態をもっていますが、在来種ではナンバンギセル
ハマウツボがよく知られています。ナンバンギセルはイネ科の植物、特に
ススキに寄生しススキの養分で成長しますが、それでススキが枯れた姿を
見たことはありません。
宿主が死んでしまえば元も子もなくなりますから、寄生の極意は生かさ
ず殺さずのはずです。
でも、ヤセウツボは宿主を枯らすそうです。原産地ではどのように共生
しているのでしょうか。日本と同じように嫌われているのならチョット可
愛そうな気もします。