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新横浜公園生き物日記(172)
2011/07/27
 

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★ 写真  ヤブカンゾウの花が咲いています
撮影日時: 平成23年7月11日
場  所: 北側園地田んぼの横

 ユリ科ワスレグサ属の多年草です。似た花にノカンゾウがありますが、違いは花が八重か一重かくらいでしょうか。新横浜公園にノカンゾウはありませんがヤブカンゾウは地に合ったのでしょう、大きな株になりました。このヤブカンゾウも植栽されたものです。 
 花の少ないこの時期に田んぼの畔や土手を賑やかにしてくれています。
この時期、ワスレナグサ属でよく話題になるのは新横浜公園のヤブカンゾウではなく(残念ですが)ノカンゾウに近いニッコウキスゲです。尾瀬や霧降高原の高層湿原を彩る花です。 暑い都会の夏を避け、涼を求めて多くの人がこの花を見るために訪れます。
 ワスレグサ属はその花の美しさから人気があり、品種改良により多くの園芸種が生まれています。園芸店でヘメロカリスと呼ばれているものがそれで、中国、日本原産のワスレグサ属がヨーロッパ、アメリカで品種改良され逆輸入されたものです。
 ヘメロカリスの語源はギリシャ語で花が一日しか持たないことに由来して、一日(ヘメロ)美しい(カリス)の名がついたそうですが、はかないものを美しいと感じるのは万国共通のようです。日本にも「美人薄命」の言葉がありますが、でもそれは昔の話です、長寿国ニッポンに「薄命」の言葉は似合いません。