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新横浜公園生き物観察日記(177)
2011/09/21
 

マメハンミョウ.jpg
★ 写真  マメハンミョウです
撮影日時: 平成23年8月18日
場  所: 北側園地の耕作地

 北側園地の草むしりをしていたら見なれない虫に会いました。さっそく調べたのですが、私の手持ちの昆虫図鑑には載っていません。そこで(NPO)鶴見川流域ネットワーキングの阿部さんに教えてもらいました。マメハンミョウ(甲虫目ツチハンミョウ科)だそうです。その阿部さんの最後の一言「有毒昆虫ですよ」が、ちょっと気になります。
昆虫に限らず植物でも有害有毒なものは沢山ありますから驚きませんが、有毒にも色んなタイプがあります。このマメハンミョウの体液には人をも殺せる猛毒カンタジリンが含まれていて、カンタリジンの致死量は30ミリグラムだそうです。時代劇のお家騒動で殿様暗殺をたくらむ筆頭家老なら喜んで使いそうな薬ですが(テレビドラマ水戸黄門の世界です)、残念ながら?日本で使われた形跡はないそうです。この話、社団法人農林水産技術情報協会のホームページの「昆虫科学館」→「虫を食べる話」第14話(毒薬「はんみょうの粉」の正体)に載っていました。毒だけでなく医薬品としての効能もあるそうです。
マメハンミョウは大豆の葉を食害する害虫ですが、幼虫の時にはイナゴの卵を食べる益虫でもあるそうで、イナゴの減少に伴いその数を減らしているそうです。と、言うことは新横浜公園北側園地には、まだ、イナゴが沢山いると言うことです、か。