★ 写真 ツリフネソウです
撮影日時: 平成23年11月2日
場 所: スタジアム1階西側緑地
季節は少し遅いようですが、ツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草)の花が咲いています。新横浜公園は鶴見川の遊水地ですから、湿地に生えるツリフネソウは珍しくない、と、お思いかもしれませんが新横浜公園の北側園地にツリフネソウは生育しません。理由は簡単です。夏の暑さに耐えられないのです。何度か移植を試みましたが6月くらいまでは順調に育つのですが、それ以降はいつの間にか消えてしまいます。
では、このツリフネソウはどこにあるのかと言うと、スタジアムの1階、西側の屋内走路脇のU字溝の中です。スタジアムは高床式構造ですから床下に生えていることになります。盛夏でも数時間しか日が射すことはありません(間接光はありますが)。光を遮られた構造物の下「夏は涼しく冬は寒い」そのような環境がツリフネソウには合っているのでしょうか? U字溝を流れる水は建物に降った雨水です。
水位が高いからか水が途切れることはなく、水量もわりと安定しています。1階の管理用通路脇で人目にふれることはありませんが殺風景なコンクリート柱と埃っぽいアスファルト舗装の中で健気に咲いています。
砂漠の中のオアシスの風情です。実も付いているようですから、来年の春も育ってくれることを期待しましょう。