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新横浜公園生き物観察日記(192)
2011/12/02
 

ヒメアカタテハです
★ 写真  ヒメアカタテハです
撮影日時: 平成23年11月25日
場  所: 北側園地
 
 ヒメアカタテハ、チョウ目タテハチョウ科の蝶です。
 温暖化の影響か?冬が来るのが遅くなっているようには感じますが、11月も終わりにチョウの姿を見るのも不思議な気がします。ヒメアカタテハは暖かい所に生息するチョウですが、その分布域は広く南極大陸をのぞくすべての大陸に生息しているそうです。新横浜公園でも夏から秋にかけてよく目にする蝶です。移動性が強く、寒いところでも夏から秋にかけて勢力を広げ日本でも秋には個体数が増えるそうです。生息場所は日当たりのよい草原を好み、オスは縄張りをつくります。幼虫の食草はヨモギ、ハハコグサ、ゴボウ等のキク科の植物だそうですが、新横浜公園で幼虫の姿を見たことはありません。チョウ(蝶)はガ(蛾)のように幼虫時期を群生して過ごすことは稀なので、目立たないのです。ヒメアカタテハは南方から北上し分布を広げますが、最後には寒さで絶えてしまいます。ただ、近年の温暖化の影響で越冬出来る地域も増えているそうなので、その分、私たちが目にすることも多くなっているのです。そうは言っても11 月終わりの気候です。南方系のチョウには辛い季節です。冷えた体を温めているのでしょうか、アスファルトの園路に羽根を休めていました。もうじき師走です。