★ 写真 水鳥の整列です(コサギ、コガモ、アオサギ)
撮影日時: 平成23年1月22日
場 所: 投てき場横減勢池
昨日は久しぶりの雨、それも、みぞれ交じりの冷たい雨でした。
この時期、北側園地を吹きぬける風は冷たく、全身ダウンジャケット仕様のコガモでも風を避けます。足の長いサギはよけいに寒そうに見えますが北側園地で、水鳥一番のお気に入りの避寒場所がここです。この場所は工事予定地で、工事用フェンスに囲まれ人の出入りはありません。
護岸の整備は終わっていますが、今は人の背よりも高いアシが繁茂して格好の風よけを作っています。南は水面で背後にはアシ原、武田信玄が川中島の合戦で用いた「鶴翼の陣」のようです。安全に配慮した鉄壁の構え(陣形)と言えましょうか。
「陣形」とは古来、戦闘部隊の展開を決める作戦のことを言いますが、その起源は中国にあります。
孫子や三国志でお馴染みです。日本で有名なのは武田信玄の「武田八陣形」ですが、その陣形の名称には鳥の生態に関するものもあります。前記した「鶴翼」は鶴が羽を広げた様子ですし、「雁行」は雁の渡りの姿です。近代戦では火器の発達により、密集形態で戦闘を行うことは少なく、散兵での戦いが主流ですが、鳥の渡りの姿や、生き物の形から戦闘をイメージした戦国武将や参謀は優れた自然観察者だったのかもしれません。
そう言えば、アメリカンフットボールでは「陣形:Fomation」は今でも健在です。