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新横浜公園生き物観察日記(197)
2012/02/02
 

麦の発芽.jpg
★ 写真  麦の遅い芽吹きです
撮影日時: 平成24年1月22日
場  所: 北側園地の耕作地

 久しぶりの雨、それも、みぞれ交じりの冷たい雨でした。夜半からは雪に替り、翌朝には新横浜公園は一面の銀世界となりました。
 昨年の暮れから1ヶ月を超える晴天が続き、湿度も20%を切る日が続いていました。湿度20%とはサハラ砂漠並みの湿度だとテレビの天気予報で言っていましたが、この雨で乾燥注意報(1988年までは「異常乾燥注意報」と言っていました)は解除となりました。
 公園利用者にとって晴天続きは悪いことではないのですが、この乾燥した天気で影響を受けた植物があります。ムギ(麦)です。ムギの播種時期は最近の温暖化傾向を考慮し、遅く播く傾向にありますが、今年度(平成23年)新横浜公園では12月12日に播種し、発芽したのが1月20日でした。発芽までの期間が36日もかかっています。一昨年(平成21年)は12月12日に播種し、発芽したのは12月26日で、発芽までに12日ですから、一昨年と比べると3倍の日時がかかったと言うことになります。
 1ヶ月以上続いた晴天が土壌の水分までも減らし、麦の発芽を遅らせたと言うことです。地中の温度や湿度は外気の影響をそんなに敏感には受けないものですが、麦の種にとってはとても過酷な土壌条件だったのでしょう。冷たい雪も麦にとっては恵みの雨です。